首イボに効果があるといわれるのはヨクイニンで、ハトムギは使い方が違う

ハトムギには肌を作るために必要なたんぱく質が多く含まれています。 しかし、はたしてそれが首イボに効くということにつながるかが問題です。 ヨクイニンが首イボに効くという話はよく耳にします。 しかし、ハトムギが首イボに効くといった話は無いわけではありませんが、明らかにヨクイニンのほうがメジャーな印象を受けます。 そもそもヨクイニンは皮を剥いだ中身なので、ものとしては同じはず。 なぜ扱いに違いがあるのでしょうか。 それは、ハトムギは、お茶やシリアルなど食品に使うことが多く、皮を剥いだヨクイニンは、より強い効き目を得ることが出来るため漢方薬や治療を目的とした使い方をすることが多いのです。

ハトムギで医療用の処方薬も存在します

ツムラの漢方薬で78番の麻杏ヨク甘湯エキス顆粒というのが市販薬(第二類医薬品)と病院での医療用があり、成分は首イボに効果があるハトムギです。 日局ヨクイニンという成分の漢方薬でハトムギから作られています。 病院での使われ方は、首イボではなく関節痛、神経痛、筋肉痛を徐々に和らげるという処方のされかたです。 首イボでも使用はできますが長期間は危険なので使わないようにと書いてあります。 これは麻杏薏甘湯には、ハトムギのヨクイニン以外の成分も多数入っているからです。

ハトムギが肌にいいという根拠

ハトムギはイネ科の穀物です。 トウモロコシに近いものと言われていますが、その栄養素はお米と同じなのです。 文部科学省の食品成分データベースを調べて、100gあたりのお米とハトムギの栄養成分を比較してみました。


白米

エネルギー:358kcal、水分:14.9g、たんぱく質:6.1g、脂質:0.9g、炭水化物:77.6g、灰分:0.4g

ハトムギ

エネルギー:360kcal、水分:13.0g、たんぱく質:13.3g、脂質:1.3g、炭水化物:72.2g、灰分:0.2g


ほとんどの栄養成分は近い数値を示していますが、たんぱく質だけがお米の2倍以上あることが分かりました。 これを見ると皮膚を作るたんぱく質が豊富ということで、ハトムギの材料がが肌にいいと言われることにつながっているのかもしれません。 しかし、はたしてそれが首イボに効くということにつながるかが問題です。

大学の研究結果ではハトムギが肌への美容効果が確認されている

ハトムギは肌改善に有効といわれていますが、本当のところはどうなのでしょうか。 国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性の情報では、安全性については子宮収縮を促進させるため、妊婦の方の摂取は避けるとしています。 特に首イボに効果的な有効性については、期待がもてるとか信頼できるなどいった臨床データが見当たりません。 その一方で、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科が行った研究では、ハトムギに美肌の効果が得られたという報告があります。

ハトムギを煎じたものを服用した結果、肌荒れの改善や肝斑(シミ)が薄くなることに有効なことが確認されたそうです。 熱い茶が肌にいいと言われる根拠となる一つの研究報告としてとらえられるのではないでしょうか。 安全性については、食品としての安全性は高いとする一方で、妊婦の方については度を超えた使用しない限りは問題ないが、使用の際は医師に相談が必要としています。 残念ながら首イボに効果があったという報告はないようです。

ハトムギなどドラッグストアの漢方と医療用漢方の違いを知っておきましょう

漢方としても使われていることが知られているハトムギですが、ここで市販の漢方薬の利用について少し触れておきたいと思います。 漢方薬には、二つの種類があります。 ドラッグストアで誰でも購入できる一般用の漢方薬と、病院で処方箋をもらって処方してもらう医療用の漢方薬があります。


一般用漢方製剤

首イボの市販薬として売られているので誰でも購入可能な漢方薬だが、処方箋がいらないため、副作用が少なく、その分効果も弱い。 また、保険が適用されない。

医療用漢方製剤

効果が高い分、ある程度の副作用があるため医者の処方箋が必要。保険が適用されるものもある。 現在、漢方薬は国内で294種類が承認されているが、そのうち保険が適用されるものは148種類。


このように一般用と医療用ではこのような違いがあります。 ハトムギはドラッグストアでも簡単に購入できるので、病院の診察による処方箋は不要です。 症状によってどのような治療を行うのがいいかは専門の方に相談をして、自分に一番適したものを選ぶことが重要です。

日本だけがハトムギ(ヨクイニン)が首イボに効くと期待をしている

その他の研究報告を見てみると、興味深いことが分かりました。 日本では、首イボの治療にも市販薬としてヨクイニンが使われることがありますが、アメリカなどの海外では効力があるとは思われていないため使われていないそうです。 また、効果があるとして期待しているのは日本だけのようです。

結論としてハトムギが首イボに効果があるかは分からない

結局のところ、ハトムギが首イボに効くという医学的根拠を示す研究結果は見当たりませんでした。 確かに一部の肌のトラブルには効果があるという研究結果もありますが、首イボ改善の効果はあくまでも期待の範疇です。

ハトムギで首イボに効果が出ないのは、効果が出る前にやめるからかもしれない

首イボを治すためにハトムギを使っている人の話では、「効果がない」とか「改善しない」といった声があります。 効く効かないというのは、正直なところ専門家でも分からないというのですから当然の事だと思います。 実際に効果があったという人もいるのは事実なので、期待が全くないとはいえないので治る可能性はあるということだと思います。 漢方薬は、じっくり時間をかけて体質を改善させていくものです。

なぜ即効性がないのかというと、それは副作用が少ないからではないでしょうか。 いつ首イボにハトムギの効果が現れるか分からないという不確定なものを使い続けるというのが嫌な方には、漢方を使っての治療は向かないのかも知れません。 いずれにしても、自分に合ったものを賢く選ぶこと最も大切な事だと思います。


 首イボの市販薬【10人の薬剤師さんに聞いた】


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